VIXは、ざっくり言うと「S&P500のオプション価格から、今後30日くらいの値動きの大きさを逆算した数字」です。
Cboeの公式説明でも、VIXはS&P500指数のオプションの気配値を使い、30日満期になるように計算する仕組みです。
計算の流れを3段階でいうとこうです。
- まず、S&P500のオプション価格を見る
VIXは株価そのものではなく、S&P500のオプション価格を材料にします。しかも一部の銘柄ではなく、複数の権利行使価格のプットとコールを幅広く使います。公式資料では、SPX/SPXWオプションのビッドとアスクの中間値を使い、ゼロでないビッドのある銘柄を採用するとされています。 - それをもとに「30日先の予想変動率」を逆算する
オプションが高いほど、市場は「これから大きく動くかも」と見ているので、予想変動率も高くなります。VIXは1本のオプションだけでなく、満期が23日超37日以下の2つの満期を使って、それぞれの分散を計算します。 - 最後に「年率のパーセント表示」に直す
2つの満期から30日ちょうどの値になるよう補間し、分散の平方根を取って、100倍して表示したものがVIXです。なので、VIXが20なら「今後30日くらいの相場の不安を年率換算すると、おおむね20%くらいの変動を市場が見込んでいる」という意味になります。
数式っぽく言うと、考え方はこうです。
VIX = 100 × sqrt
「30日満期ベースに補間した予想分散」
です。
ただ、ここでいう「予想分散」は高校数学っぽい単純計算ではなく、たくさんのオプション価格を重み付きで足し合わせて出しています。Cboeの数理手法は、権利行使価格ごとのオプション価格を使って、まず各満期の分散を作り、それを30日固定になるように線形補間しています。
イメージで言い換えると、
- オプション価格 = みんなの「保険代」
- 保険代が高い = みんなが将来の荒れ相場を警戒している
- その警戒感を、いろんな価格帯から集計して1つの数字にしたもの = VIX
です。これは「今どれだけ下がったか」を測る指数ではなく、「これからどれだけ荒れそうか」を市場価格から逆算した指数です。
かなり簡単に書くなら、
VIX指数は、S&P500のオプション価格をもとに、市場が予想する今後30日程度の値動きの大きさを年率換算で表した指数です。オプションに織り込まれた不安や警戒感を集めて計算するため、「恐怖指数」とも呼ばれます。
